夫婦の関係性に悩んでいる現代人は多いでしょう。
離婚・・・には至らなくともパートナーへの信頼はなく、時間の経過とともにただの同居人化しているなんていう夫婦も少なくないはずです。
- 夫に帰ってきてほしくない
- 妻や子供に全くリスペクトされていない
- 2人でいると常に無言
- 話すことがないor話したいとも思わない
- 子供が成人した後に2人で生きていく未来が見えない
- 夫に早く死んでほしい
- セックスを拒絶される
このように現代の夫婦というのは壊滅的な状況にあることが多く、結婚=幸せというイメージは完全に壊れつつあります。
その証拠に若者の結婚意欲も年々減少傾向にあり、20代の未婚率は男性が76.4%、女性が65.8%となっています。(2020年時点)
若者の結婚離れには様々な理由があると考えらますが、その1つに「結婚生活が上手くいっていない両親を見てきたから」というものが確実にあると私は考えています。
私の友人も幼少期から両親の不仲を見てきた結果、「結婚に希望が持てなくなった」「結婚する意味が分らない」と話しています。
夫婦の仲が険悪であれば心身ともに疲弊し仕事には集中できず、人生をよりよくしようなどと考える余裕もなくなります。
そして夫婦関係をよくするためによくやりがちなのが「プレゼントを渡したり」「急に褒めたり」などといった場当たり的な行動で、本質からズレたアプローチをする人も多いのです。
夫婦関係を長期的に良くする方法はずばり習慣です。
分かりきったことだと思いますが、あなたの夫婦関係が現在壊滅的なのは長年にわたるパートナーとの関係構築に問題があるからです。
ですから関係をよくするのにも同じように時間をかけて関係を改善していく必要があります。
今回は1年かけて夫婦関係を改善する方法を5選紹介していきます。
この5つの方法をバカにせず長期的に取り組むことで、必ず夫婦関係は現在よりもよくなることを約束します。
挨拶をする
「え・・・」「挨拶ごときで夫婦関係は変わらないよ・・・」と思いましたか?もしそう思ってしまったならかなり浅いです。
挨拶とはコミュニケーションの土台です。
ここでいう挨拶とは・・・
- おはよう
- 行ってきます
- いってらっしゃい
- ただいま
- おやすみ
- 頂きます
- ごちそうさま
などですね。
「うちはやっているから!」と思考停止はやめて、今一度できているか確認してください。
挨拶が重要なのは、コミュニケーションがしやすくなる関係性をつくれるからです。
会社でもご近所さんでも同じですが、日頃から挨拶をしている人と全くしていない人では話しやすさがまるで違うと思います。
「お疲れ様です」「おはようございます」こんな言葉だけでも相手の声のトーン、表情、姿勢、視線などあらゆる情報を掴むことができます。
そして何となく相手の心の状態を察することができます。
これが非常に重要で「あ・・なんか今日元気ないな」「疲れているように見えるな」「なにか考えごとをしているのかな?」こういった些細な相手の変化を察することができます。
そしていつもとの違いを察することができたら必ずパートナーに「なにかあった?」と聞いてみましょう。
その思いやりがパートナーからすると「思いやり」というポジティブな印象で伝わって、信頼関係の構築に繋がっていきます。
冒頭でも説明しましたが、一度きり挨拶をして一度きり相手の心を読み取ろうとしても当然ですが無意味です。
継続にこそ価値があります。
感謝を丁寧に伝える
感謝の言葉をパートナーにきちんと伝えることができているでしょうか?
正直、毎回しっかりと感謝を伝えられている人は少ないのではないでしょうか?
親しき仲にも礼儀ありという言葉。
あれはまさしくその通りなのですが、私たちは関係が親しくなってくると丁寧な対応をサボりがちです。
あまり会わない関係性の遠い人には丁寧に接しますが、自分を普段から支えてくれる大切な人にはしっかり感謝を伝えていないというのはおかしな話です。
「たかだか感謝ごときで関係性が変わるかよ!」ともしあなたが思ったなら、あなたは日頃感謝をテキトーに行っている証拠です。
パートナーにするべき正しい感謝の方法は・・・
- 必ず相手の目を見て言う
- 微笑むような表情をつくる
- はっきりとした口調で伝える
- 小さなことでも感謝を忘れない
そうは言っても、いきなりパートナーへの感謝の仕方を変えるというのは難しいと思います。
ですからまずは、コンビニの店員さん、レストランのスタッフさん、会社内で必ず感謝をすることを意識してみましょう。
感謝は訓練です。
日頃の小さな感謝を丁寧に行うことでパートナーへの感謝の仕方も変わり、その結果少しずつ関係性が良くなっていきます。
笑顔で「ありがとう」と言われて気分が悪い人なんていません。
パートナーからの反応を良くしたいなら、まずは自分はからパートナーに与えるという発想がとても大切です。
相手の話をしっかり聞く
あなたはパートナーの話をしっかり聞けている自信はありますか?
「話はちゃんと聞いてます!」と堂々と言う人に限って話をちゃんと聞けていない、なんていうこともザラです。
- 相槌をうたない
- スマホを見ながら話を聞いている
- 途中で話をかぶせる(話を最後まで聞かない)
- 分からないことがあっても質問せずに流す(分かったフリをする)
- 「でも」などの否定から入る
- 相手が話をしているときに別のことを考えている
こういうことを平気でやっている人も多いです。
聞いているようで聞いていない。
そして話をするたびに「相手を不快にさせている」これが現状です。
パートナーの反応は自分の鏡です。
もし自分がぞんざいに扱われているように感じるのであれば、それは日頃の自分の行いを反省する必要があるかもしれません。
- 相手が話を始めたら手を止めて目を見る
- 相槌をしっかりうつ
- 「なるほど」「たしかに」といったリアクションをとる
- 話をかぶせない(最後まで聞いてから自分の意見を言う)
- 分からないことがあれば質問する
- 大切だと感じたことはメモを取る(できれば+α)
これらのことをしっかりと行うことで「あ、この人は私の話をしっかり聞いてくれてるな・・・」となるわけです。
パートナーに自分の話をちゃんと聞いてほしいと思うならば、まずは自分からパートナーの話をしっかり聞きましょう。
人は基本的に話したい生き物です。話を聞いてほしいとみんな思っています。
夫婦に限らず人との関係性を良くしたいのであれば、相手の話を丁寧に聞きましょう。
夫婦デイリーを行う
夫婦デイリーとは私が考えた名前で、夫婦で夜の時間に今日の出来事などを共有する時間のことです。
話す内容としては・・・
- 今日あったこと
- 新しく学べたこと
- 新しい発見や気づきがあったこと
- 今後改善していきたいこと
などを話しています。時間は5分~10分程度です。
仕事のように難しい話をする必要はなくて、本当に些細なことでOKです。
- 始めていくスーパーに行ったらお肉がお得に買えた
- コンビニの新発売のスイーツが美味しかった
- 仕事でこんなミスをしてしまった(次からはこういうことを改善したい)
- 子供への注意の仕方がきつかったと思うから直したい
- 今日ゴミ出しを忘れてしまったから次からは○○をして気をつける
このぐらいのスケールでいいのです。
夜の時間にこういった話を夫婦で共有する時間をつくりましょう。
「あえてそんな話をつくる必要ある?」「シンプルにめんどくさいんだけど・・・」こんな意見が聞こえてきそうですが、あえてデイリーという時間を設けることによって「今日は何をはなそうか?」と考える時間が生まれます。
それが非常に重要で、逆にこういった時間を設けないと今日あったことを共有することなどできず、必要最低限の会話しかできなくなってしまいます。
私の家庭では毎晩、私と妻と息子の3人でデイリーの時間をつくっています。
今日の出来事や今後のことについて考えるとても有意義な時間を過ごすことができています。
デイリーを始めてから約半年が経過しますが、感じるメリットとしては・・・
- 一日を振り返ることで自分をよりよくすることができる
- コミュニケーション能力を向上させることができる
- 新しい気づきなど学びになることがある
- 明日の予定などを共有できることによって「忘れ」を防止できる
などといったメリットを感じてます。
人生は1日や2日で大きく変わることはありえません。
どんな小さな習慣であっても継続していくことでやがてそれは大きな変化となります。
夫婦関係も同じです。
今までの関係性を一気に変えることはできませんが、時間をかけて少しずつよりよくしていくことは十分に可能です。
継続は力なりという言葉がありますが、私は少し違っていると思います。
継続しか力にならないと私は思います。
「あ、いいかも」「興味がある」と感じてくださったならぜひ継続してやってみてください。
夫婦日記を書く
夫婦で日記を書くというのも夫婦関係をよりよくするために非常におすすめな習慣です。
夫婦でノートに日記を書いて、それぞれ相手の日記に目を通すのです。
書く内容としては・・・
- 今日あったできごと
- 気づいたこと
- 勉強になったこと
- 今日の反省(次から改善したいこと)
そういったことを書いてパートナーにも見てもらいましょう。
一言でもコメントをもらえればなおいいです。
※パートナーに見られるのが嫌だという人は、夫婦日記とは別で個人日記をつけてください。
日記は多くの人が挫折する習慣の一つでしょう。
私も過去に何度も日記を書き始めては挫折をしています。面倒になってしまうんですよね。
だからこそ夫婦で日記をつけることによって「見る人がいるんだから書かなきゃ!」と継続を後押ししてくれる可能性が高まるのです。
文字として自分の気持ちを書き出すことによって思考も整理されますし、毎日の出来事が記録として残っていくので後から見返すという楽しみも生まれます。
注意点としてはいきなり「ノート1ページ書こう!」とは絶対にやらないことです。
断言しますが、100%挫折します。
毎日1行でいいので、とにかく続けてください。1行でいいです。
1行でも続けていくことでだんだんと習慣になり、それが自信になっていきます。
そして夫婦でそれを確認していくことによって
- 相手が考えていることが分かる
- 自分の言いたいことを自分で確認しながら伝えることができる
- トラブルを未然に防ぐことができる
- 書いて読むことで思考が整理されて頭が良くなる
余裕が出てきたら書く量を増やせばいいのです。
私も過去に何度も挫折をしてきましたが、現在は個人的な日記を1年以上、夫婦日記は約半年ほど継続することができています。
それは少しずつ自分に自信をつけることができたからです。
いきなり大きなことは絶対にできません。
小さなことから小さなことからとにかく続けて、自信をつけてステップアップしていくしかありません。
「自分を信じる」と書いて自信ですから、誰でもできる簡単なことをバカにせずこなしていきましょう。
今回紹介したものはどれであっても長期的に続けていくことで大きな力になります。
「自分自身も夫婦関係も最高のものにしていきたい!!」そんな意識の高い方はぜひ今日からチャレンジしてみてください。
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